− Oratorio −
多様な性
Oratorioは「性」とは
自己認識している”性”
身体的特徴としての”性”
社会的な位置づけとしての”性”
他者に対する指向としての”性”
など、幾つかに分類化されると考えます。
そして、分類化された性の内で、そのあり様は個人個人により異なり様々なバリエーションがあると考えます。
近年になり、身体的性別と自己認識上の性別が一致しない場合、性同一性障害として治療できるようになりました。
また、性的指向は異性愛指向以外にも同性愛指向や両性愛指向、無性愛指向も何ら異常でないとWHO(世界保健機関)で認定されています。
これらは性が多様であると国際社会が認知している事を表しています。
Oratorioはこれらを喜ばしい事と考えています。
従来の性の考え方(画一的な性)
しかし、現在の主流となっている概念ではそれぞれ分類化された性の内で、そのあり様は均等・均一を前提としていると考えられます。
これは例えば、性別は”女性”と”男性”が通常である他、性的指向も異性に対するのが通常であるとされ、それ以外に対しては排他的である事が観察されます。
そして、現状の社会においては異性愛指向以外の性的指向を異常であると見なしたり、国際的に正常と認定されている事実すら知らない事が観察されます。
そして、それら異性愛指向以外の性的指向を持つ人々が精神的・物理的攻撃に晒される事もあります。
Oratorioは国際的に正常と認定されているにも関わらず、攻撃に晒されるのは異常な状態であると考え、より正常な社会状態になるのを望みました。
これからの性の考え方(多様な性)
より正常な社会状態になるには、性は複雑で多様性を持っている事を前提とした概念が必要であると考えます。
事実、両性愛指向者において、より異性に惹かれる場合やより同性に惹かれる場合など個人個人異なる事が観察されます。また、ヒトを個別に観察すれば支配的な身体的特徴が男性であっても、筋肉量や骨格などは個人により異なります。
あなたはこれらが何を意味すると思いますか?
Oratorioはこれらは性が複雑で多様である証拠だと考えます。
明確に「男性か女性か?」と区別するのではなく、「その人個人において、よりどちらが支配的であるか?」と判断するのが適切であると考えます。
これは、科学の発達と酷似しています。
古典的な科学では流体の複雑な動きを予測する事は困難で単純なモデルしか解けませんでした。
しかし、現在では流体の動きをある程度の精度でシュミレーション可能になり、より複雑なモデルを解けるようになりました。
更に現代科学では複雑系そのものへの研究も盛んに行われています。
Oratorioは科学と同様に”ヒトの性も元来複雑である”とする時代になったと考えています。
Oratorio description Ver1.0